エレクトロモビリティ

高電圧バッテリー用の実績のある取り付けソリューション

高電圧バッテリーは、電気自動車の心臓部と考えられており、可能な限り最良の方法で全体の車体コンセプトに統合される必要があります。WITOL公差補償システムを使用することで、比較的大型のコンポーネントを精密に変形させることなく車体に接続できます。これにより、組み立てプロセスの簡素化と組み立て時間の大幅な短縮が実現します。

WITOL Connectは、 バッテリー筐体の車体への外部接続とバッテリー筐体内のバッテリーモジュールの固定の双方の用途でエレクトロモビリティに使用されています：

• 公差補償システムは、変形を防止し、最適な接合パターンを実現するために車体に高電圧バッテリーを取り付ける際に不可欠です。
• 内部接続用のユニバーサルねじ接続により、個別のセルモジュールの取り外しと設置が可能です。
• 熱伝導媒体を削減することは、コスト削減につながり、バッテリー寿命を伸ばし、性能を向上します。

個別バッテリーモジュールの内部接続

個別バッテリーモジュールのバッテリー筐体への内部接続も公差の対象です。従来通りコンポーネントがねじ止めされている場合、セルモジュールと冷却トレイの間の公差は、コストのかかる熱伝導媒体で補償されています。これにより、熱放散が不十分になり、車両重量が重くなります。加えて、高い圧縮応力が生じる恐れもあり、高電圧バッテリーの変形と不十分な熱管理を招きます。

既に高電圧バッテリーの外部接続で使用されているものと同じ動作原理を用いるWITOL公差補償システムは、セルモジュールと筐体フランジの間の間隙を応力を掛けることなく保証します。従って、従来のボルト締結プロセスで生じる負の効果は効果的に排除されます。ユニバーサルねじ接続を使用することで、保守点検時に個別のセルモジュールを取り外したり設置したりすることが可能になります。

テールゲートモジュール向け取り付けソリューション

電気自動車用のテールゲートは、手動及び電動で開くことができますが、通常のフィラーネックと比べ非常に複雑なコンポーネントが存在します。 テールゲートモジュールは、車内からボルト締結されるコンポーネントです。例えば、塗装されたカバーフラップを車体外皮に整列させ、同一面の外観を実現することが課題となります。

覆われた車体構造と外板の間に公差が生じ、カバーフラップの同一面性に大きく影響を及ぼします。加えて、テールゲートモジュール自体が公差の対象となります。WITOLは、テールゲートモジュールを整列させ、全ての公差を補償して同一面を得るために使用される補償要素を開発しています。